ビル用 システムフリーZ
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加湿器 施工上のご注意、定期点検のお願い■施工上のご注意加湿器を長時間運転しますと給水ストレーナー(給水口内蔵)にゴミが溜まったり、詰まったりして、正常な運転ができなくなる事があります。また、加湿エレメントが汚れると能力の低下や水飛び・異臭の原因となります。シーズンオフなどの長時間加湿器を運転しない場合は、水分中に含まれる微小なゴミが給水配管系内やエアコンドレンパンに蓄積し、異臭や詰まりの原因となります。従って、以下の定期的な保守・点検が必要です。● 水質基準pH(25℃)電気伝導率(mS/m)(25℃) 塩化物イオン(mgCl-/L)硫酸イオン(mgSO42-/L)酸消費量(pH4.8)(mgCaCO3/L)全硬度(mgCaCO3/L)カルシウム硬度(mgCaCO3/L)6.8~8.030以下50以下50以下50以下70以下50以下イオン状シリカ(mgSiO2/L)全鉄(mgFe/L)全銅(mgCu/L)硫化物イオン(mgS2-/L)アンモニウムイオン(mgNH4+/L)残留塩素(mgCl/L)遊離炭酸(mgCO2/L)30以下0.3以下0.1以下検出されないこと0.1以下0.3以下4.0以下冷水系補給水項 目項 目冷水系補給水※「JRA GL-2:1994 冷凍空調機器用水質ガイドライン」より抜粋。■定期点検のお願い加湿エレメント組品の点検(注1)給水ストレーナーの洗浄給水配管系内の洗浄エアコンドレンパンの清掃電磁弁、減圧弁の点検タイマー基板(プリント基板)の点検1回/年(シーズン前)1回/年(シーズン前)1回/年(シーズン前)1回/年1回/年(シーズン前)1回/年(シーズン前)異臭・加湿不良・水飛び・エアコン熱交換器の腐食減圧弁・電磁弁・給水チューブの詰まり加湿不良減圧弁・電磁弁・給水チューブの詰まり・加湿不良異臭・エアコンドレンポンプの詰まり・水飛び水飛び・加湿不良加湿不良保守内容点検周期不具合事例加湿エレメントは交換が必要な消耗部品です。供給水質が市水・上水で硬度70以下の場合、交換目安は3年です。(交換周期は保証期間を示しているものではありませんので、ご注意ください。)長期間使用しますと、加湿能力の低下、変色、白粉の発生や室内ユニット本体の熱交換器が腐食する要因となることがあります。なお、加湿エレメントは製品により異なりますので、詳細は取扱説明書および技術資料をご参照ください。(注1)給水は、下表の基準と同等以上の水を使用してください。特に水質が悪い場合、不純物の飛散および異臭が発生する場合があります。また、給水温度は5℃~室内温度相当としてください。地下水(井戸水)・雨水・クーリングタワー水・暖房用温水・特殊水(純水)などは腐食や詰まりの原因になることがありますので、絶対に使用しないでください。1.公共の水道管から直接接続することはできません。公共の水道管から給水しなければならない場合は、シスターン(日本水道協会認証のもの)をご使用ください。2.試運転を実施する前には、給水配管およびドレンパン内に汚れがないことを確認し、汚れがある場合は清掃を実施してください。(加湿エレメントおよびドレンパン表面にカビが発生する原因となることがあります。)5.給水圧力は50~500kPaまで使用できます。500kPaを超えてご使用になる場合は、自然蒸発式加湿器の一次側に必ず減圧弁(現地準備品)を設けてください。3.保守管理上、個々の加湿器に給水弁(現地準備品)を必ず設けてください。4.現地給水管は、施工後およびシーズン初めに必ず「水抜き」してから加湿器と接続してください。(汚れ・異物による能力不足、給水系の詰まりおよび加湿エレメントの異臭などの原因となる場合があります。)また、エアー抜きを加湿器給水口を取り外して実施してください(異音の原因となる場合がありますのでエアーが常に供給される場合などはエアー逃がし弁などを給水系に設けるなどしてください)。6.303

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