店舗・オフィス版 システムフリーZ
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据付時のご注意■施工上のご注意1. ‌給水は、右表の基準と同等以上の水を使用してください。特に水質が悪い場合、不純物の飛散および異臭が発生する場合があります。また、給水温度は5℃~室内温度相当としてください。地下水(井戸水)や雨水・クーリングタワー水・暖房用温水・特殊水(純水)などは腐食や詰まりの原因になることがありますので、絶対に使用しないでください。2. ‌公共の水道管から直接接続することはできません。公共の水道管から給水しなければならない場合は、シスターン(日本水道協会認証のもの)をご使用ください。3. ‌給水圧力は50~500kPaまで使用できます。500kPaを超えてご使用になる場合は、自然蒸発式加湿器の一次側に必ず減圧弁(現地準備品)を設けてください。4. ‌保守管理上、個々の加湿器に給水弁(現地準備品)を必ず設けてください。5. ‌現地給水管は、施工後およびシーズン初めに必ず「水抜き」してから加湿器と接続してください。(汚れ・異物による能力不足、給水系の詰まりおよび加湿エレメントの異臭などの原因となる場合があります。)また、エアー抜きを加湿器給水口を取り外して実施してください(異音の原因となる場合がありますのでエアーが常に供給される場合などはエアー逃がし弁などを給水系に設けるなどしてください)。加湿器 施工上のご注意、定期点検のお願い・水質基準項目冷水系項目冷水系補給水補給水pH(25℃)6.8~8.0イオン状シリカ(mgSiO2/ℓ)30以下電気伝導率(mS/m)(25℃)30以下全鉄(mgFe/ℓ)0.3以下塩化物イオン(mgCl−/ℓ)50以下全銅(mgCu/ℓ)0.1以下硫酸イオン(mgSO42−/ℓ)50以下硫化物イオン(mgS2−/ℓ)検出されないこと酸消費量(pH4.8)(mgCaCO3/ℓ)50以下アンモニウムイオン(mgNH4+/ℓ)0.1以下全硬度(mgCaCO3/ℓ)70以下残留塩素(mgCl/ℓ)0.3以下カルシウム硬度(mgCaCO3/ℓ)50以下遊離炭酸(mgCO2/ℓ)4.0以下※「JRA GL-2:1994 冷凍空調機器用水質ガイドライン」より抜粋。■定期点検のお願い加湿器を長時間運転しますと給水ストレーナー(給水口内蔵)にゴミが溜まったり、詰まったりして、正常な運転ができなくなることがあります。また、加湿エレメントが汚れると能力の低下や水飛び・異臭の原因となります。シーズンオフなどの長時間加湿器を運転しない場合は、水分中に含まれる微小なゴミが給水配管系内やエアコンドレンパンに蓄積し、異臭や詰まりの原因となります。従って、以下の定期的な保守・点検が必要です。保守内容点検周期不具合事例加湿エレメント組品の点検(注1)1回/年(シーズン前)異臭、加湿不良、水飛び、エアコン熱交換器の腐食給水ストレーナーの洗浄1回/年(シーズン前)減圧弁、電磁弁、給水チューブの詰まり、加湿不良給水配管系内の洗浄1回/年(シーズン前)減圧弁、電磁弁、給水チューブの詰まり、加湿不良エアコンドレンパンの清掃1回/年異臭、エアコンドレンポンプの詰まり、水飛び電磁弁、減圧弁の点検1回/年(シーズン前)水飛び、加湿不良タイマー基板(プリント板)の点検1回/年(シーズン前)加湿不良注1.加湿エレメントは交換が必要な消耗部品です。供給水質が市水・上水で硬度70以下の場合、交換目安は3年です。(交換周期は保証期間を示しているものではありませんので、ご注意ください。)長期間使用しますと、加湿能力の低下、変色、白粉の発生や室内ユニット本体の熱交換器が腐食する原因となることがあります。パッケージエアコンを据え付ける部屋は、万一、ガス漏れしても、冷媒ガスの濃度は限界濃度を超えないようにする必要があります。冷媒R32使用機種冷媒R32は空気より重く下層部にたまる傾向があります。密閉した部屋で冷媒が漏えいした場合、床面付近に充満すると、燃焼濃度に至る可能性があります。 ・室内ユニットの据付場所は下記室内最小床面積以上を厳守してください。(パーテーションなどで仕切られた狭いスペースへの設置禁止)室外ユニット容量・型名40〜63型80型112型140型160型室内最小床面積10m215m230m235m240m2・‌室外ユニットは半地下・地下室などの冷媒漏洩時に冷媒が滞留する恐れのある場所には据え付けないでください。・‌据付作業時は冷媒漏えいセンサーを携行し、冷媒漏えいがないか、必ず確認してください。冷媒R410A使用機種R410Aは、それ自体は無毒不燃性の安全な冷媒ですが、万が一、室内に漏れた場合その濃度が許容値を超えるような小部屋では、窒息などの危険があり許容値を超えない対策が必要です。日本冷凍空調工業会では、「マルチ型パッケージエアコンの冷媒漏えい時の安全確保のための施設ガイドライン」(JRA GL-13:2012)の中で冷媒の限界濃度を定めています。地下の最下層以外の場合、限界濃度の算定は次式によります。システムに充てんされた全冷媒量居室容積≦0.42kg/m3(冷媒R410A機種)この条件を満足しない場合は、対策(警報・換気・安全遮断弁)の内二つを設置するか、システムの見直しが必要となります。ただし、地下の最下層の場合や冷媒の種類によっては、限界濃度や対策処置の必要数が異なります。詳細内容については技術資料、JRA GL-13:2012をご覧になるか、または弊社問合わせ窓口へお問い合わせください。1500102030405060708090100110120130140050100150200250マルチ型パッケージエアコンシステムの全冷媒充てん量(kg)許容冷媒充てん量と必要な対策[冷媒R410A]〈地下最下層以外の場合〉居室容積(m3)特別な対策の必要なし斜線範囲に入る場合は、換気、安全遮断弁または警報の対策の内、二つ以上が必要324

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